アナタの心が見えぬ朔の夜。
今宵は新月。。
月が、新生を待つ闇夜。
アナタはどこにいるの?
アナタの心はどこにあるの?
月明かりすらない今宵。
私はアナタを探す術もなく。。
漆黒の闇夜を
一人、彷徨う。。
心は、とうの昔に迷い子になり
私は、迷い子な心も持て余す。。
ざわざわざわ……
冬の闇夜の風が唸る。。
木々が不安をあおるよう。。
私の心は泣き叫び……
アナタの声は聴こえぬか?
せめて
アナタの足跡だけでもと……
朔の夜に
アナタの気配を手繰り寄せたくて
彷徨う私を
誰が止めてくれる?
誰が受け止めてくれる?
アナタしかいない私の刹那。。
女ゆえの業。
刹那な業火に身も心も朱に燃えて
朔の夜の灯火となる。
街灯すら、シンと冷たく佇んで
こんな私を冷笑する。
朔の夜。
アナタはどこにいるの?
アナタの心はどこにあるの?
朔の夜が明けるまで
私は、アナタを見つけられるだろうか。。
月湖。